
リライトをやった方が良いとよく聞くけれど、どのタイミングで何をしたら良いのかよく分からないんだよね。



リライトや記事を編集する業務は、いわゆるやブログのメンテナンスです。今日はリライトのポイントや着手するタイミングを解説しますよ。
ブログやメディアを運営するならやったほうがいいといわれる「リライト」
言葉通り「リライト(rewrite=書き直し、書きかえ)」の作業を指し、記事の状況をいつも最新・良いコンテンツにするために見直しをして書き直す作業です。
検索順位を上げる、CVを増やすなどのサイト全体の改善する際にも必須のタスクですが、サイトの状況でリライトを下方が良いタイミングややるべきこと、どういうことをすればよいのかが異なります。
今回の記事では、リライトの基本的な考え方をタスクへの落とし込み方を解説します!
リライトを理解して、いつも見やすく良い状態のサイトを作っていきましょう。
リライトはなぜ重要?:Webサイトの信頼性を保つためメンテナンス
サイトやブログ運営には「記事を更新すること」が、最初の重要なタスクです。
記事コンテンツがなければサイトやブログは成り立ちませんし、更新のないサイトに訪れようと思う人はいないからです。
しかし、記事コンテンツを更新し続けると自然と整理が必要になります。
検索順位が思ったより上がらなかった、改善が必要だと思うタイミングも出てくるはずです。
そのタイミングでしっかりタスクとして取り組んでほしいのがリライトです。
▼リライトをするべき3つのタイミング
- 記事が増えてきてサイト内のコンテンツが増えてきたとき
- 検索で10位以内をマークできている記事が一つもない
- 問い合わせや資料請求などCVアクションに対して成果がでていないとき など
まず確認!記事コンテンツが50記事以下なら、新規制作に力を入れる
まだWebサイトにお客さんのアクセスデータを集められるだけの記事がない、メディアにコンテンツが少ない状態の場合は、まず新規コンテンツをつくることを優先しましょう。



少ないデータから得られるアクセス・クエリ(実際に検索された言葉)の情報は偏りやすく、分析するには情報不足です。
Webサイトの成長には大まかに3つのフェーズがあり、リライトや編集の作業が必要になり始めるのは2番目のフェーズからです。


また、50記事というのもあくまでも一般的な目安。
運営するWebサイトにとって最低限必要な情報・なくてはならないコンテンツを考えていけば、自然と30記事は到達できるはずです。
リライトをするべきではないタイミングで、整理の作業に入るとWebサイトの成長が後ろ倒しになってしまうので、ぐっとこらえて新規コンテンツ投下を目指しましょう。



まずは30記事ほどを目安に、Webサイト全体の設計・構成をつくると、必要なコンテンツが明確になって作業が進みやすいですよ。
1.記事コンテンツが増え、内容の整理や調整が必要なとき
事前に設計して記事を制作していても、時間が経ってから内容を修正するべきことが見つかったり、他の記事と過去の記事で内容が被ってしまうことも少なくありません。
お客さんがほしい情報にすぐたどりついて、満足してもらえるように記事の内容の見直す。
必要に応じてカテゴリの整理やタグの活用など、サイト全体も意識して作業タスクを洗い出してみましょう。
▼具体的なやること例
- 誤字や脱字、文法の誤りなどの軽微な修正
- 記事同士で内容が大きく被っているところは調整する(カニバリを防ぐ)
- 関連性の高い記事を内部リンクでつなぎ、回遊率を高める導線をつくる
2.検索で上位10位以内の記事がひとつもない
早急にコンテンツの見直しやテコ入れが必要なのは、多くの記事コンテンツがあるのに10位以内に入っている記事がないときです。
運営を始めたばかりのサイトやブログは、検索上位に上がりにくい傾向はたしかにあります。
しかし、全く検索結果にあがっていない、競合サイトがどれくらい強いのかをわかっていないなど、いまどんな状況なのかを確認しそこから対策を考えていくことが大切になります。
▼具体的なやること例
- 記事の検索状況がどうなっているのか、GoogleSearchConsoleで確認する
- GoogleAnalyticsで記事のアクセス状況を確認する
- 対応する検索キーワードで、いまどんな記事・サイトが競合で上位にいるのか確認する



SEO対策の観点ではサイトの設計・設定を見直すことも重要です。
競合サイトが大手で強すぎる、自分のドメインの信用度がまだ低いなど、記事単体で解決できない問題もあるからですね。
それでも、記事がほとんど検索上位にあがらないのは、内容に問題がある可能性も無視できないため、記事の内容をアップデートする必要がありそうです。
3.問い合わせなどCVアクションの成果が出ていないとき
記事へのアクセスも十分にあり、検索結果でも上位にいる記事が増えてきているのに、お問い合わせやCVアクションが伸びていないときは、お客さんに起こしてほしいアクションに対する導線作りが必要です。
ただCTA(コールトゥーアクション)を置くだけでは、なかなか効果が出ていないこともあります。
そんなときは、クロージングを目的とした「ランディングページ(キラーページ)」を作ることや、CTAの内容をより充実させたり、記事自体から自然とCTAに興味を持ってもらえるような文章に調整するなどの対策が必要です。
▼具体的なやること例
- 記事やサイトに適切にお問合せやCVへ誘導ができているかを確認する
- CVアクションを起こすために、足りないコンテンツや情報が無いかを確認する
- CTAで置いている内容や文章を変更する、よりお客さんに沿った表現・構成に変える
- お問合せやCVを目的としたランディングページをつくる、誘導専用のページをつくる



お問合せや資料請求など、CTAで起こしてほしいアクションはいろいろありますが、ここで大切なのはトライ&エラーです!
リライト・編集でやること:タスクの落とし込み方
リライトをするべきタイミングが分かると、次は何を優先してリライトや改善タスクをこなしていけば良いか困ってしまうはずです。
とくに少人数、一人で運用をしているとリソースが限られるためタスクの優先度を決めるのはとても大切です。
いまの自分の状況とサイトで叶えたい目的・ゴールを合わせてリライト優先度を整理してみましょう。



リライトをせずにそのまま検索上位を維持し続けられる記事は、半分もありません。多くの場合は一度は、状況を見て調整を入れる方が変化が見えていきます。
やること1.情報の鮮度を保つ、内容の更新をする
Webサイトの記事の中には、新しい情報がでてきて内容を更新・新情報を反映させたり、間違った情報があった場合は訂正を行う必要があります。
- 誤字脱字、小さな表現などを気づいたら修正する
- 箇条書きや表、図解の挿入など記事のクオリティをあげる
- 関連記事の内部リンクを入れて記事の回遊率をあげる
2.検索順位の維持のために、記事とサイトの質をあげる
リライトで時間をかけて調整していく必要があるのは「検索順位を上げるため」のリライトです。
Googleが検索順位を決めているのは。記事単体のコンテンツからサイト全体の信用(ドメインランクや運営歴、更新の頻度など)情報など、さまざまな側面から判断しています。
文章を書く作業だけに限らない要素も出てくるので、まずは文章コンテンツの段階でできることやテコ入れが必要になります。



こうした軽微な調整は気がついたらやっておく、短い時間で片付けていくとよいですね。空いた時間が少ない方は、ミスした部分をメモして一気に片付けましょう。
再度リサーチを行うなど、上記に比べて作業タスクが重い場合は、長い目で取り組む前提で複数の記事を順番にリライトしていきましょう。
- 競合記事よりもよい記事にするために再度リサーチをする
- 構成や内容を検討して、情報を加筆するなどブラッシュアップ
- サイト内でカニバっている(重複)情報があれば整理する
検索順位はリライトを加えたからと言ってすぐに良い結果に結びつくとは限りません。
最低でも1週間ほどは大幅に調整を入れてから様子を見る必要があるため、リライトする記事は複数ピックアップしておき、カテゴリや関連性が近い記事はまとめて調整すると経過を観察しやすくなります。
検索10~30位の場合は、内容を編集し記事の質をあげる
検索上位にはいけないものの惜しい順位である記事の場合は、上位の記事と比較して、よりよい内容にブラッシュアップするリライト・編集が必要です。
その記事が検索上位にいる理由を確認しましょう。
- 記事の内容が充実しており、ほとんどの悩みが解決できる
- 対象の記事と関連する記事が充実していて、サイト自体が強い
- 自社の記事と比べて評価されているポイントを洗い出す
Webサイトの運営情報・属性を確認しましょう。検索エンジンの傾向としては、国や行政機関などの信頼性が高い運営母体が発信する情報は上位に上がりやすくなっています。
- 行政機関、大手・上場企業が運営している
- すでに業界の常識といえるポジションをとっているメディア



検索上位を見て競合を分析することは、ライバルを知ること。
自分以外のメディアを見るほうが、改善ポイントを気がつきやすくなります。
●大手、上場企業が長年運営しているメディアは抜きにくい
大手企業などが長年運営していて、すでにその業界では誰もが知るサイト、信頼性が高い情報を多く掲載していて活動実績も多い場合は、検索上で真っ向から戦うのは難しい場合もあります。
自分のメディアができる立ち位置を獲得することを、視野に入れた方がいいこともあります。
●個人ブログやキュレーションサイトが多い場合は抜けるチャンスもある
上記の行政機関や企業メディアよりも、検索順位を追い抜ける可能性があります。
いわゆるまとめ系のメディアは、多くの被リンクや有償の記事広告などから高いアクセスやPVを稼いでいることも多いため、業種や記事によって抜ける可能性は十分あります。
検索1~10位台はクリック率(CTR)重視で内容は大きく変えない
すでに検索上位に記事が上がっているにもかかわらず、記事がクリックされず読まれていない、または直帰率が高い場合は内容を大きく変えず、まずタイトルを調整しましょう。
- クリックしたくなるタイトルに変える
- 記事のリード文付近、記事見た瞬間の印象をよくする(直帰率の維持)
- アイキャッチをより記事とサイトに適したものに調整する


知っておきたい「WELQ騒動(問題)」とは
過去に大きく問題なり、Webライターなら知っておきたい業界に大きな衝撃を与えた問題です。
要点としては、『Googleの検索エンジンの仕組みを悪く活用し、人の健康・生命・人生に大きく影響する医療分野において誤った情報を掲載した記事を大量に制作して、PVを多く集めていたことが問題視された』ことです。



上記の問題から検索エンジンの仕組みは日々調整されるようになり、ネットコンテンツには「高い信頼性」が求められるようになりました。ぜひ覚えておきましょう。
CTAやその記事が担う役割に合わせて最適化する
Webサイトはただコンテンツが置いておけば、勝手にお問い合わせが増えるような万能なものではありません。
お問合せを求めるなら、記事の最後にお問合せフォームや解決できる悩みを訴求したり、ついほしいと思ってしまいそうな資料や特典などをホワイトペーパーとして用意するなど、世の中のWebメディアはさまざまな工夫を凝らしています。
リライトをしながらサイト全体の改善につなげるには、Webメディアを運用する目的と記事がもつ役割に合わせた記事の見せ方、CTAを最適化するなどの調整を行うことが必要です。
記事全体を通して、最後のCTAが魅力的に見えるように読み手の感情の流れや記事の読了後に満足して行動を起こせるようになっているかなどを調整していきます。
リライトタスクを外注する際の注意点と分析に便利なツール
一人、少人数で運営しているメディアやブログほど、作業に使える時間は限られているためWebサイトの質を上げて新規記事も編集もやっていくタイミングになると、作業リソースが不足しがちです。
タスクは出そうと思えば出せるほど山積みになってしまうので、優先度の付け方のポイントをお伝えします。
リライトを外注する際の注意点
本来、リライトや編集業務をするにはそのWebメディアの運営状況や記事内容の把握、ときにはアクセス解析などの総合的な情報を元にして判断をしなくてはいけません。
●リライト希望の箇所を指定して外注する
対象記事とやってほしい作業を明確にしてシンプルな作業タスクとして依頼する方法です。
依頼要件を整えることに時間を割かれ、自分でやった方が早いと感じることもあるかもしれませんが、作業をするライターの理解度やスキルレベルに左右されにくいので、まず外注を考えるならこのやり方から検討しましょう。
●ライターや作業者に裁量を委ねてやってもらう
Webメディアの運用経験や、運営者よりも高いスキルを持っている場合は、ある程度裁量を持ってやってもらう方法もあります。
しかし、リライトや編集はとても細かい作業が発生するため、作業前に何をどこまでやってもらうか相談をしておきましょう。
Webサイトの状態によっては作業やタスクが膨大になり、トラブルに発展する可能性もあるからです。
便利ツール「Ahrefs(エイチレフス)」
世の中にはたくさんのWebサイト分析ツールがありますが、有償でも効率化を求める方には「Ahrefs(エイチレフス)」がおすすめです。
Webサイトの現在の状況はもちろんのこと、競合サイトのアクセス状況やキーワード別に記事の順位を追えるなどの便利な機能が揃っています。
ただし月額21,000円ほどかかるやや高額なツールとなるため、本気でWebサイト運営や収益化に取り組む覚悟がで来ていないと契約するハードルは高いかも知れません。



最初はGoogleSearchConsoleやAnalyticsを使いこなして、
アクセス解析の練習をしていきましょう。
リライトができるWebライターは重宝される
今回はWebメディアの運用に関わる、自分でブログなどを運用する際に欠かせないリライト・編集について解説をしました。
自分ですべてを管理しているメディアと、複数人で運営するメディアではリライト作業の進め方や分析が必要な範囲が変わりますが、長い目でメディアを運用するなら必須のスキルとタスクです。
- 記事が50本未満のときは新規制作を優先してコンテンツを増やす
- リライトをするべきタイミングを把握して、長期・短期の視点を持つ
- 検索10位以下の場合、再度リサーチや競合サイト・記事の分析が必要
- リライトのタスクは膨大になりやすい、優先度をつけて効率よく対応しよう
- 情報の鮮度や更新頻度の維持にもリライトは有効!気がついたときにもやろう



ぜひリライトや編集作業を効果的に行って、ユーザーの心を掴んでたくさんの人が訪れるWebサイトを作っていきましょう!



ぜひリライトや編集作業を効果的に行って、ユーザーの心を掴んでたくさんの人が訪れるWebサイトを作っていきましょう!