キーワードをサジェスト一覧を見て調べてと言われたんだけど、サジェスト一覧やターゲットの分析が難しい…。どう考えたらいいかな?
キーワードの分析は慣れるまでは難しいですよね。
ここで躓いてしまう方は、「なぜキーワード分析」をするのかを理解しておきましょう!
ブログを書くぞ!と考えたとき、一番最初の大きな壁になる「キーワード」。
サジェストを洗い出して、ターゲットを分析して…という手順だけで、また明日にしようと心が折れてしまう方も多いと思います。
この記事では、SEO対策にも重要なキーワードの選び方、そしてキーワードとターゲットの検索意図の関係性について解説をします。
キーワード分析に拒否反応が出てしまう方も、この記事の考え方でキーワード選びを始めれば、検索意図をより深く理解できるようになり、キーワード分析の大切さが身につくはずです。
- キーワードとサジェストの組み合わせを調べる理由がわかる
- キーワードから検索意図やターゲットを分析する流れがわかる
- キーワードボリュームとサジェストから狙うべきキーワードの判断方法
キーワードの基本:キーワードサジェスト(組み合わせ)を理解
●キーワードは「検索語句」=知りたいこと・検索意図に直結する
「キーワード」とは、私達も普段当たり前にやっている、検索するときに入力する単語のことですね。
1語で検索することもあれば、より詳しい情報を得るために2〜3語ほど組み合わせて検索することもありますね。
●サジェストとは=一緒に組み合わせる単語、その候補のこと
検索枠に語句を入力したとき、自動で候補が出てくるかと思います。それが「サジェスト」です。
また検索画面の下部(スマホなら10位のすぐ下)に出てくるものも、サジェストといえます。
サジェストの特徴は、最初に入力したキーワードと一緒によく検索されているものから表示されます。
つまりサジェストに出てくるキーワードというのは、比較的ターゲットの知りたいこと、需要が高いキーワードです。
サジェストを見ることで、その市場でどんな検索が行われているか、調べる事ができますね!
キーワードサジェストツールで組み合わせを調べる
サジェストキーワードを調べるには、「サジェストツール」が便利です。
便利なツールを使って、まずはざっくりとどんな検索キーワードがそのジャンルに存在するのか知ることができますね。
- その市場で検索されているキーワードと組み合わせがわかる
- 一覧から特に検索されているボリュームが多いものを調べられる
- キーワードの組み合わせから、検索意図とターゲット像を広く把握できる
ラッコキーワード
https://www.related-keywords.com
こんなに組み合わせがあるなんて…
これじゃあ、どのキーワードの組み合わせで書けばいいのかわからないよ。
一覧を見ると、びっくりしますよね。
キーワードの組み合わせで、「ユーザーの知りたいこと」「検索意図」は異なることが多いので、ターゲットと検索意図を結びつけていきましょう!
キーワードの組み合わせでターゲット像が変わる
多くの場合、キーワードの組み合わせが変わると、ターゲット像や検索意図が変化する事が多いです。
例えば、「ダイエット」というキーワードの例を見てみましょう。
組み合わせに、筋トレ、ヨガ、サプリメントがあるとします。
ダイエット=痩せる、という大きな目的は変わらなくても、アプローチやダイエットに至る理由がそれぞれで異なるはずです。
例えば、
「筋トレ」を組み合わせた人は、体を動かすこと、鍛えることに積極的です。
体を動かす意欲があり、男女で筋トレをする手段・方法も異なってくることが予想できます。
次に「ヨガ」を組み合わせた人は、体を動かす意欲はあれど激しい運動はしない「ヨガ」を選択しています。
ヨガは自宅でもでき、運動が苦手な人、女性や主婦層の検索が多い傾向が予想できるワードです。
最後に「サプリメント」を組み合わせた人は、運動や体を動かすことには消極的で、できれば楽をして痩せたい。
もしくは健康のためのダイエット、美容的なダイエットを想定していると想像できます。もしくは運動する時間がないほど忙しい人が、健康のために取り入れたい…というニーズも想像できます。
確かにこう見ると、知りたいことが違って見えるぞ。
これは少し極端な例ですが、キーワードの組み合わせ、サジェストを分析してキーワードを選ぶことが大切な理由がわかりましたね。
重要なのはターゲットとサジェストが一致すること
サジェストから組み合わせを決定するときは、この2点が重要です。
- 誰をターゲットにしているのか
- その人の知りたいことがその組み合わせと一致するか
漠然とキーワードの一覧を見てもターゲット像が浮かばないときは、先にターゲット像から考えるのも有効です。この後の、キーワードの選び方で詳しく解説します。
- 書きたい記事のターゲットとサジェストが一致するか確認
- キーワードの組み合わせでターゲットが変化するか調べる
- 実際に検索をして、上位記事の内容から検索意図を調べる
- サジェストが少ない場合は、悩みやターゲットが細分化していない可能性がある
マインドマップやエクセルで管理をすると簡単
キーワード一覧の管理には、「エクセル」や「マインドマップ」を使うと便利です。
上記のラッコキーワードは、キーワードの一覧を1クリックで全コピー、CSVファイルで一括ダウンロードができます。
キーワードボリュームと検索意図(悩み)の関係性
●キーワードボリュームは検索数の指標のこと
次に覚えたいのはキーワードボリュームについて。
キーワードボリュームは、約1ヶ月でどれくらい検索されたかを示す指標です。検索のボリュームが大きいほど、多くの人が検索をシている。小さいと限定性のある話題、検索者の母数が少ないと判断できます。
- 検索母数が多い(1000以上)→ビッグキーワード(主に1語)
- 検索母数が少ない(1000未満)→ミドルキーワード(2〜3語の組み合わせ)
- 検索が100以下→スモールキワード(3語以上)
※これは目安の数字です。
もとの市場が大きければ、数字は全体的に大きくなり、スモールと言える場合でも1000近い検索量があることもあります。
- キーワードが1語→ビッグ
- 2〜3語の組み合わせ→ミドル
- 3語以上の組み合わせ→スモール
先程のダイエットの例のように、キーワードは組み合わせる程に、ボリュームが小さくなる傾向があります。
悩みや知りたいことが細分化していくからですね。
組み合わせる語句が多いほど「悩みは具体的に&検索ボリュームは下がる」
検索ボリュームが低いキーワードは狙う価値がないのか。それはそうでは有りません。
キーワードボリュームと組み合わせの数は、比例する関係です。
ボリュームが低いからと言って、ターゲットのためにならないわけではないからです。
キーワードの組み合わせが多いほど、悩み・知りたいことが具体的になり、やりたいこと・知りたいことが明確なため「行動を起こしてもらいやすい」という大きなメリットがあります。
本当に知りたいことがあって非常に困っている状態、だからです。
そのため、最初は2語または3語の組み合わせで、ミドルボリュームのキーワードを狙うと、検索意図が具体的で掲載する情報も書きやすくなるのでオススメです。
検索ボリュームとサジェストの組み合わせは、セットで考えることが大切なんだね!
ボリュームが少ないキーワードも検索上位を取ればサイトは強くなる
検索ボリュームが少ない語句は、記事では狙わないほうがいい。と思われるかもしれませんが、それは少し誤解があります。
悩みが具体的で検索者が本気で情報を探している場合、上位の記事を必ずクリックします。
そして検索キーワードは、目的に合わせてかなり具体的になっているはずです。
大手のメディアサイトでは、ボリュームの小さいニーズを満たす記事や情報がないこともあります。
その市場やジャンルにおいて、そのキーワードサジェストに需要があり、大手の競合が逃している部分なら確実に上位を取りましょう。
あまりにも記事に反応がない、競合に負けてしまうときは全体をリライトしたり、別の記事と合体させる、関連するキーワードにも影響する内容に変えるなど、後から調整すれば大丈夫です。
キーワードボリュームを調べられる便利なツール
Ubersuggest(無料/有料)
https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest
無料で使えるキーワード提案ツールです。
無料の会員登録で、キーワードに対するSEOの攻略難易度や、ボリュームやサイトの順位変化も追いかける機能が使えます。
またWebサイトのドメインを登録しておけば、一部のキーワードランク追跡やSEOチャンス分析など、簡単なSEOをあげるためのアドバイスもしてくれます。
GoogleAdWords(キーワードプランナー)無料/有料
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
Googleが提供する「キーワードボリュームを調べる」ツールです。
本来はGoogle広告という、Googleの広告出稿サービスの一部ですが、無料で広告を出稿していなくても使えます。
入力したキーワードをもとに、表記ブレや関連性が高い組み合わせもある程度自動で出してくれます。
広告を出稿して有料で使わないと精度が高いとは言えませんが、参考にはなるはずです。
慣れるまではターゲット像からキーワードを決めるのも有効
ターゲットの分析に慣れていない場合、まずは「ターゲット像からキーワードを考える」練習をすると効果的です。
キーワードの候補が少なければ、キーワードから考えても問題ありませんが、組み合わせ数やターゲット像が膨大な場合は、キーワードの組み合わせごとにターゲット像の詳細を変えていきましょう。
●「悩み」「課題」「解決方法」を優先。アプローチはどこからでもいい
キーワードからターゲットを決めるステップ
- 検索ボリュームや競合レベルからキーワード候補を決める
- キーワードで実際に検索を行い、ターゲット像を洗い出す
- 競合や上位記事を分析して、悩みが解決できる情報で記事を書く
ターゲットからキーワードを決めるステップ
- ターゲット像を決め、悩みや知りたいことを洗い出す
- ターゲットが最初に検索しそうなキーワードを候補から選ぶ
- 実際に検索を行い、検索結果と知りたいことが合致しているか確認する
最初から決め過ぎず「仮定→検証」を繰り返すのがポイント
最初からターゲットの検索意図や、キーワードの分析ができなくても大丈夫です。
大切なことはどのやり方でも「こんな人だろう、こんな悩みがあるはず」と仮定して、実際に検索をしたり情報を集めて見込みが正しいかを確かめていくことです。
キーワードの決定も悩みの洗い出しも、回数を重ねると慣れてきます。
最初は難しいかもしれませんが、「予想する→確かめる」の繰り返しで、ターゲット像や検索意図を掴んでいきましょう!
キーワードもターゲットの知りたいことも、こうやって調べて確認していくんだね。まずは調べてみることから始めてみようかな!
組み合わせが異なっても、知りたいことが同じこともある
キーワードサジェストによっては、組み合わせが異なっていても「検索意図や知りたいことがほぼ同じ」ということもあります。
例えば、以下はキーワードの表記がブレている場合。
この場合は、検索ボリュームでどちらを使うか決定したり、その市場でよく使われるキーワードを選びます。
- 書籍と本→表記のブレ、知りたいことは本の情報
- 使い方とやり方→これも表記ブレ
そしてもう一つ注意が必要なのは、キーワードを変えても同じサイトの記事ばかりがヒットする、上位の記事を読んでも記載されている内容に変化がないときです。
- サジェストを変えて、検索してみる
- ヒットする記事とサイトの規模・タイプを確認する(網羅性が高い可能性あり)
- ユーザーの検索意図があやふやな可能性あり。具体的なキーワードで検索し直す
似たような情報ばかりがヒットしてあまり参考にならないときは、キーワードを変えて別の方向からターゲット像や情報を確認することが大切です。
特に検索の上位を大手のキュレーション系のサイトが締めている場合は、大体の検索キーワードをそのサイトが独占している可能性があります。その場合は10位以下の記事やサイトも検索して、具体的なワードや内容が出てくるまで調べるのも有効です。
市場によってどんな検索傾向があるのかは、異なるので、まずは記事にすると決めたキーワード以外でも、市場全体の知識を入れておくことが大切です。
キーワード選択とターゲット設定はセットで考えることが大切
キーワード分析と聞くと、どうしても数字や検索意図の分析の話が中心になってしまいます。
ですがキーワードを分析する理由は、ターゲット像を明確にすることや、悩みや知りたいことを一番伝えられるキーワードはどれか、という視点も大切です。
最初は難しいかもしれませんが、記事を書くために分析を繰り替えすことで、少しずつできるようになっていくのでぜひ挑戦してみてください!
- キーワードのサジェスト分析は、検索意図を知るために重要
- 組み合わせが増えると検索意図が絞られ、悩みが具体的になる
- サジェストが少ない、検索結果に変化がないときは、視点を変えて調べる
- 悩みや検索意図がわかれば、キーワードとターゲットのどちらから調べてもいい
少しむずかしいかなと思ったけど、大事なことは
ターゲットの悩みと検索意図をしっかり調べるためなんだね。
数字を意識して考えることももちろん大切ですが、検索意図とキーワードの先には読み手がいます。それを忘れないようにしてくださいね。