記事の構成を作って後は内容を書くだけ!
……なのに、手が進まないな。うまく文章が書けないのはなんでだろう?
自分の書き方のパターンがわからないうちは、納得できる文章が書けなくて、悩むことも多いですよね。今回はよくある書けない原因と解決法を紹介します。
ブログ記事の執筆で、よく手が止まるのは本文を書いているとき。
文章ぐらい書けて当たり前……と考えがちですが、誰かに読まれることを意識するとうまく書けないことも多いかと思います。
この記事では、文章を書いているときに「書けない」と感じる原因とその対処法を解説します。
書けない原因は人によって異なるため、ブログだからこそよくある原因、国語や文章自体の問題、そして感情の問題の3つに分けてわかりやすく紹介します。
- 文章の書けない原因と対処法がわかる
- 書き方の技術的な問題、5つの対処法
- モヤモヤよさらば、感情の問題を解消する方法
よくある文章が書けない原因
ブログの書き方として、「一文は短く書く」「主語と述語の関係を明確に」「文末表現はバラす」などのテクニックから紹介している記事はとても多いです。
それらも大切ですが、ブログ記事を書いている場合は、記事全体の構成が原因の一つになっていることもあります。
細かいテクニックの前に、記事全体から文章がかけなくなってしまっている原因を見ていきましょう。
- 書きたいことが多くてまとまらない
- 情報が少ない、意外と書くことがなかった
- 別の記事に分岐した方がいい内容が混ざってる
1.書き出すと情報が多い、まとまらない
構成の段階ではよかったのに、実際に書き出してみるとうまくまとまらない、終りが見えなくて挫折してしまう。そんな悩みへの対処法です。
構成を見直して、見出しを減らす・まとめる
構成を考えているときは、まだどのような内容を書いていくか具体性が高まっていないので項目を増やしがちです。
実際に書き始めると、ボリュームが増えてしまったり、書ける項目と書けない項目がでてきます。
その場合は、以下を検討してみましょう。
- 内容が浮かばなかった項目を別の見出しにまとめる
- いっそ削除してしまう(別の記事やエクセルに内容を戻す)
記事に情報がしっかり詰まっていることも大切ですが、その前に完成させることが重要です。
情報が重複している部分は減らす
書きなれていないときにやりがちなのは、同じ内容を重複して書いてしまうこと。
または、前文で説明したことをもう一度言い換えて、二重に表現しているときです。
リメンバーライティングのように、意図的にしているなら良いのですが、そうでない場合は同じ表現を繰り返さないよう見直してみてください。
別の記事に分岐できないか考えてみる
ボリュームが増え過ぎてまとまらないときは、「別の記事に分岐する」ことも重要な選択肢です。
ボリュームが増えすぎるということは、物事を深く掘り下げている証拠です。
記事に設定したキーワードから、「その内容について、どこまで深堀りをする必要があるか」で判断するのがポイントです。
1つの記事に情報が広く深くまとまっているのは、良い記事の理想ではあります。ですが、長い記事は読む方も大変です。よほど1記事にまとまっていないと問題が起こる場合や、ビッグキーワードを常に狙っているなどでなければ、分岐させることも検討してみてください。
2.情報が足りない、書くことがない
構成を作ってみたけれど、意外と記入する内容が思いつかず書けない。この部分では内容や情報が少ないときの対処法をお伝えします。
必要な情報が揃っているならそれでOK
記事の文字量が少ないと、なんだか物足りない気がしてしまいますよね。
ですが文字量が少なくても、キーワードで検索した方の悩みが解決するのであれば、本来は問題がありません。
確かに「100〜200文字で終わった」などは短すぎますが、3000文字程度ならあまりにも短いとは感じにくいはずです。もしも、記事のボリュームを増やしたいのであれば、扱っている項目をもう少し深堀りして、詳しく書いてみましょう。
自分の知らないことが出てきた場合、個別に調べて情報を補足する
上位の記事を分析した際に、もし知らない単語やもう少し詳しく書きたい項目が出てきたら、そのキーワードで個別に調べた情報を補足として入れてあげましょう。
リサーチを上手にするポイントは、「競合の記事やサイトが扱っていない情報まで調べてわかりやすくまとめてあげること」です。 ぜひボリュームが足りない、記事に深みを出したい場合は挑戦してみてください。
3.文章を書きながら、推敲をしない
文章を書きながら、文法の注意点や良い文章を書くことを意識をしすぎると、それだけで執筆の手が止まりやすくなります。
デザイナーの方でも始めから整ったデザインが作れるわけではなく、一旦カンプや大枠を作ってから細部を整えていきます。
文章も同じように、最初から整ったきれいな文章を書かなくてはいけないと思い込まず、書き出してから細かい部分は整えていきましょう。
いい文章を一発で書こうとする意識を和らげると、それだけで執筆のスピードが上がる方もいますよ。
それでも文章がうまくかけないと感じるときは、一旦考えていることを「ただ書き出す」だけの作業を行うことをオススメします。
箇条書きが合う人、ズラッと一気に書いたあとで修正する方法が合う人、やり方は自分に合う方法で良いので、ぜひ試してみてください。
日頃の練習としては「ノンストップライティング」などもオススメです。
読みにくい文章を脱却:技術の問題
文章には必ず書き手の癖が出るものです。
書き慣れてくると自分の癖が分かってくるので、見直しや改善が行いやすくなりますよ。
4.文を長くしすぎない。1文に1意味を意識
文章が書けない、読みにくくなってしまう大きな原因は「1つの文章が長すぎること」
1文が長くなるほど、文章の主語がわかりにくくなり、読み手がことばの意味を理解するのに時間がかかってしまいます。
また書いている最中でも、結局何が言いたかったのか分からなくなり、文章が続かなくなることもあるでしょう。
ですがこの原因は、「読み返す」ことですぐ改善できます。
ぜひ下記の3点を参考にしてみてください。
- 句読点を打ちすぎている場所がある
- 文章を終わらせずに、2回以上改行している
- 文章を読んだ時、1回で意味や伝えたいことが理解できない
5.同じ文末を連続して使わない
文章を終える時、「同じ文末表現は3回以上連続して使わない」を意識して書かれる方も多いと思います。
でも気がついたら連続していた、なんてことはよくあることですよね。
文章を書いている最中ではなく、一旦文章を書ききってから読み返すことで修正すれば大丈夫です。
最初から上手に書こうと意識すると、上記の「1文1意味」と文章を書くハードルが上がってしまいます。どんなに書き慣れている方でも見直しや推敲は必ず行うものなので、最初から厳しく意識しすぎないようにしましょう。
6.句読点「、」を適度に打つ。打ちすぎ注意
文章を作るときは句読点「、」や「。」をバランス良く打つのがおすすめです。
句読点を打つタイミングは以下を意識するといいですね。
- 文章の中で意味に区切りができる部分
- 文章が長く続いて、切れ目がわかりにくくなった時
よくわからないときは、文章を音読したときに息づきをする場所を確認してみるといいですね。
7.無理に難しい言葉を使わない
読まれる文章を書こうと思い、普段は使わない言葉や難しい言い回しをしようとしていませんか?
自分が普段使わない言葉や、慣れないことを文章にするのは難しいことです。
無理に心に響くことを書こう、専門家っぽく難しい言葉や単語を使うのは、書きにくいだけではなく読みにくい記事になる原因でもあります。
8.あれ、それ、など「こそあど」は適度に使う
あれ、これ、それ、などの、「こそあど」と呼ばれる接続詞は適度に使いましょう。
つい連続して使ってしまいがちですが、文章で使いすぎると「それ」が何を示しているのかわかりにくくなってしまいます。
文章を書いている最中に、意味もなく挿入してしまうことも多い言葉なので、削除しても問題がない部分は消しておきましょう。一旦文章を書き終えてから見直すと、わかりやすいですね。
画像やリストなど、エディタツールで解決できる問題
箇条書き・リストにすることは先程紹介しました。それ以外にもブログのエディタツールを使うと文章が書きやすくなります。積極的に使っていきましょう!
9.箇条書きやリストは積極的に使う
ブログの記事を書くのであれば、全て文章にしなくちゃいけないと思っていませんか?
検索上位に上がっている記事の多くは「リスト」や「図解」、さらに「囲み枠(キャプション付きボックス)」をよく使っています。
WordPressならブロックエディタで、リストなどの便利な機能が実装されています。
すべてを文章にしようと思わず、箇条書きで簡潔するものは端的にまとめる、 文章で説明が難しいことは、画像の力を借りるなど、便利な方法を積極的に使っていきましょう。
当ブログでも、リストや囲いを積極的に使っています。
読み手としてもずっと文章が続くのは読みにくいもの。また箇条書きや囲いを使うことで、特に読んでほしい場所や文章を簡潔にまとめる習慣が身につきます。
結果的にブログの執筆スピードが上がるので、ぜひ試してみてください。
10.比較や料金、概要などは「表(テーブル)」にする
項目の比較や料金表など、ある程度テンプレート化できる情報を並べるときは、表(テーブル)を使います。
HTMLを組まなくても簡単なテーブルであれば、ブロックエディタはもちろん、多くのブログツールで使えるはずです。使い所が多い表現なので、ぜひ活用していきましょう。
11.画像を使って補足する
扱う内容によってはどうしても文章では説明できない、解説が難しいことがあります。
そんなときは画像やビジュアルの力を借りましょう。画像とテキストで情報を補いあうことで、全て文章にしなくてもよくなります。
手間はかかりますが、もし作れるなら図解や解説イラストを使えないか考えてみてください。
わかりやすさも上がるため、読みやすい記事になるはずです。
モヤモヤして完成しない:感情の問題
12.まずは完成を目指す
いい文章かどうかは「読み手」の判断が大きいものです。
記事を公開する前から悩んでも仕方がない部分もあるんで、まずは完成を目指しましょう!
公開をする前、記事を書いている最中に不安になってしまう場合も、完成してから追記するポイントを探したり、改善点を探して見ましょう!
13.ある程度書いた後、他人に読んでもらう
もしできるなら、自分以外の人に読んでもらうのがいいですね。
できるならターゲットに近い方に読んでもらって感想をもらうのが一番ですが、身近な人に読んでもらって内容が伝わるかを確かめましょう。
もしアドバイスを他の人に求めるときは、相手がライティングの知識を持っているかはさておき、信頼している方に読んでもらいましょう。
14.数時間、文章から離れて、頭を切り替える
文章がうまく行かないと感じたときは、一度離れて頭をリセットすることも大切です。
自分で書いた文章をずっと見ていると、目が滑りやすくなります。他の人に読んでもらえるに越したことはないのですが、そうではない場合のほうが多いと思います。一晩くらい寝かせてから読み直すと、文章のミスが見つかったり、良い構成を思いつきやすくなるので、ぜひやってみてください。
まとめ:原因と対策を知れば、文章は早く書ける!
今回紹介した文章が書けない原因は、「いい文章を書こう」と意識するほど発生してしまうことが多いかと思います。
頭からアウトプットすると同時に、見直しがいらないほどの文章が書ける、書きたい内容が分かりやすくまとまる、なんてことはほぼありません。
まずは「書き出す→見直す」のステップを踏めばいいに、意識を絵チェンジして頂いて、ぜひ楽しくブログ本文の執筆に挑戦してみてくださいね!
- まとまらないときは、記事の構成を見直す
- 頭の中の書きたいことを書き出してから、文章は整える
- 煮詰まったら一度文章から離れ、頭をリセットしてから見直す